オープニングセレモニー

おはようございます、藤原です。

今日から展示が公開となるので、ここに少し気持ちを記録しておこうかと。


2019年、東京ビエンナーレの「ソーシャルダイバー」という枠で参加が決定し、その後コロナ禍、新しい生活様式、そして作品発表の延期、、、想像をしない状況の中、それでもこうして作品として 公開できる場/伝えられる時 を迎えられる今日を、私はとても嬉しく感じます。


一昨日からYouTubeやコラムといったWebコンテンツを公開し始め………早くも応援の声がポツポツと耳に入り、力が湧きました。先日、緊急事態宣言も出ましたし、ちょっとくじけそうですが、自分の作品を前に「自分がやるべきことは全てこなそう」と改め思えた今朝です。


本作のへんてこなタイトルを見て「おもしろそう!!」とドキドキしてくれた方、、、是非こちらのアンケート https://t.co/qIItse56Hl にご協力頂けると嬉しいです。子育て中の皆さまはもちろん、乳幼児育児当事者ではない方を対象としたアンケートもあります。既に関東エリア限定で 1000名 以上のご回答が集まっていますが、こちらのフォームは全国対象ですよ‼




さて。




今回の制作にあたり、言葉で制作の意図や思惑を説明する度「(制作意図が)まっすぐ伝わってなさそうだなぁ」と、もどかしい気持ちになる事が多かったです。というのも、この作品において回避はできない「子連れで外出することは大変だ」という事実………確かに、この事実はネガティブなことであり、言葉で話せばそこにフォーカスが当たってしまい、数分の会話では、表層的な部分で判断されがちでした。


( ※ ま、私の説明がフワフワしてることも原因なんですがね。)


でも、本質は、、、私が言いたい事は違って。


この大変さは「ネガティブ」以外の何物でもないのですが、ネガティブを肯定するってのは「ポジティブ」なことだと思うんです。だから、私はこのアイデアに、こ──んなタイトルを掲げています。

私はもともと「目に見えないだけ・認識できていないだけで確かにあるもの」だとか「あっち側とこっち側の境界」だとか………そういう モノ/コト に興味をもって制作してきました。


そういう視点から見ても、今回の「子連れではたどり着けない場所がある」という事は、以前の私にはわかっていない事でした。


それが妊娠・出産したことで、認識できてしまった。


それを知った時、少し大げさかもしれませんが、私は確かに絶望しました。ベビーカー押しながら「無理ゲーじゃん!!」って、HP(体力)が尽きて「詰んだわ」って ───────だけど、同時に凄く新鮮な感覚にワクワクしてしまって、そうなってしまった現実に「面白さ」すら感じたりもしてしまっていて。


皆さんにとって「自分に見えているけれど、他の人には見えていないもの。」って何でしょうか。また「自分には見えていないけれど、他の人には見えているもの。」って何でしょう。



要素が多く、一見とっ散らかった内容にも見えますが、どれも全部、私の伝えたいことです。会場であったり、このWEBコンテンツを通し、皆さんが「新たな発見」を楽しんで頂けたら本望です。



最後になりますが、この作品を制作するにあたり、アンケートだけでも1000人以上の乳幼児育児当事者に協力を頂きました。一つ一つの回答を拝見し、それぞれ異なる環境で「子連れ外出」を工夫し挑む姿を、私は心から「凄い」と感じています。できないことがあることを受け入れ、肯定し、そしてどうするか ─────私もこのダンジョンのプレイヤーです。互いに、それぞれの「無理ゲー」を楽しみましょう!!


( さて、今日はオープニングセレモニーがあるんです。そろそろ出かけなくては‼ )

Youtube ライブ配信URL:https://youtu.be/j1BfWlEnBNM